資金計画のプロフェッショナルから今月の一言
住宅ローンのスペシャリスト『資金計画アドバイザー』が、マイホーム購入のために大切な「お金」について毎月情報配信しています。
■ 住宅購入後のご主人の保険は…? 【2012年10月号】
前回は、生涯において3番目に高い買い物は生命保険であり、
「住宅購入後には団体信用保険がとても重要な役割を果たす」
というお話をしました。
今回は、住宅ローンを組んだ後のご主人の保険についてお話します。
住宅ローンの主たる契約者であるご主人は、
住宅ローンを組むと同時に、前回ご説明した
「団体信用生命保険」に加入することになるので、
住宅ローンに対する死亡のリスクはなくなります。
ですから、団体信用生命保険以外に生命保険に加入する必要はありません。
ただ、「どうしてもそれだけでは不安だ…」という方のために、
お話をしておきたいと思います。
基本的にご主人が亡くなった場合には、
健康保険・厚生年金・遺族年金などの社会保険上の保障が数多くありますし、
住宅ローンを組み団体信用生命保険に加入することで、
死亡時のリスクは無くなります。(※社会保険に加入していることが前提)
会社の福利厚生にもよりますが、住宅購入後に必要な死亡保障額は、
扶養家族1人につき1,000万円が目安となります。
例えば、専業主婦の奥様と、お子様が2人いらっしゃる場合、
1,000万円×3=3,000万円となります。
また、このような保険が勤務先になく、
グループ保険や団体信用保険もない場合などは、
損保系が取り扱っている《家計保障定期保険(収入保障保険)》をお勧めします。
例えば、今まで月に30万円の収入であった家庭が、
ご主人が亡くなったことにより収入が0円になったとします。
その場合、今までの収入の70%(21万円)があれば生活できると仮定すると、
お子さんが二人居る場合、遺族年金で15万円受け取れるので、
21万円-15万円=6万円の収入を確保できれば生活できます。
ですから、月10万円を65歳まで保障される収入保障保険に
入っておけば良いということになります。
同時に、ご主人の保険で最も重視しなければならないのが
「入院医療保険」です。
住宅ローンに関しては、万一の場合(死亡)よりも
病気等による入院のほうがリスクと考えるべきなのです。
つまり、寝込んでいる間の住宅ローンをリスクヘッジすることが必要だからです。
では、どんな入院医療保険が良いのでしょうか?
まず大切なことは、「1泊2日の入院から保障されるのか」ということです。
古いタイプの保険だと、入院しても
5日目からしか保障されないものがあったりもします。
できるだけ、1日目から出るものに切り替えをすることをお勧めします。
そして、一番大切な要素が「何日間給付されるか」ということです。
よく目にするのが、「一入院60日」という保険ですが、
これでは61日目からは保障が受けられないということです。
これでは、当然リスクが大きいですよね。
そこで、一入院当たり730日(2年間)保障されるものを、
私はお勧めしています。もしそのような保険がない場合は、
360日保障のもので保障額を倍にするなどの方法でリスクヘッジができます。
今回はご主人の保険についてお話しましたが、
もし、ご自身の保険について気になる方は、一度ご相談ください。
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