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【2013年12月号】
 
 

資金計画のプロフェッショナルから今月の一言

 

住宅ローンのスペシャリスト『資金計画アドバイザー』が、マイホーム購入のために大切な「お金」について毎月情報配信しています。 

 

■ 2つの認定住宅。その違いで最も重要なことは?  【2013年12月号】

 

最近は、家電や車など、私たちの生活に密接している様々な分野で“省エネ”がキーワードになっていますね。住宅においても、   雑誌やHP、チラシなどで“長期優良住宅”・“低炭素住宅”という言葉を目にする機会が増えてきたように感じます。
 
この2つの住宅は、それぞれに省エネ性に優れた住宅であり、光熱費を削減できるだけでなく税金や住宅ローン控除の優遇をはじめ、住宅購入後の資金計画を考える上でお勧めとなる長期固定金利型住宅ローン【フラット35】Sが適用できるなど、様々な共通点が   あるため、『いったい何が違うのか分からない…』という方も多いのではないでしょうか。
 
この2種類の住宅は、国がその性能の優位性を認めている≪認定住宅≫として同じ部類に属していますが、
それぞれが目指す方向は微妙に異なっています。
まずは、長期優良住宅・低炭素住宅における優遇制度の違いをお伝えいたします。
 
◆低炭素住宅・長期優良住宅の優遇制度(平成25年度入居の場合)

 

 

このように、住宅ローン控除の上限額や【フラット35】Sが利用できる点では同じ優遇を受けられますが、
それ以外の項目では長期優良住宅の方が優位といえます。

 

次に、それぞれの特徴、メリット・デメリットを見てみましょう。
◆低炭素住宅◆
2012年9月に公布され同年の12月に施行された低炭素建築物認定制度にて決められた制度です。
 目 的  建物の省エネ性能を高めてCO2排出量削減につなげ、低炭素化社会を実現すること。
       その為、認定基準は住宅の省エネ性能に特化している。
メリット  認定基準が≪省エネ≫という項目に限られている為、長期優良住宅よりも比較的小さな
コストアップで認定を受けることができる。
デメリット 建物の耐久性能が定められていないため、リフォーム等で後に大きな費用が必要となる。
また、認定を受けているからといって建物の資産価値が高くなるわけではない。
◆長期優良住宅◆
2006年6月に施行された住生活基本法を背景に2011年6月に施行された制度です。
 目 的  長期にわたり建物が良好な状態を保ち、ストック化社会を実現すること。
        その為、省エネルギー性の他、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理、設備更新が容易にできること…と、
       多岐にわたり基準が定められている。
メリット  初めの建築時点で高い性能の住宅が建てられるため、住宅取得後のメンテナンス費用が長年にわたり低くて済む。    また、建物としての資産価値も長期にわたり高くなる。
デメリット 低炭素住宅と比べ、建物本体の価格が高くなる。
 
このように表すと、高性能でメンテナンスも容易だけど建築価格が高い長期優良住宅を選ぶか、給排水管・設備等のメンテナンスに 費用は掛かりそうだけど比較的手の届きやすい低炭素住宅を選ぶか…という部分に意識が向きそうですが、これら認定住宅の一番 重要な違いは≪資産価値≫です。
建物の価格は、築年数を重ねるごとに減少していき、一般に20年を経過すると価値が無くなるとされています。               しかし、長期優良住宅であれば長期的に建物の資産価値を保つことが可能です。
これから住宅を取得する方には、“今”だから受けられる様々な優遇制度を利用し認
定住宅を建てて頂くことをお勧めいたしますが、それぞれにメリット・デメリットがあるこ
とをご理解頂いた上でお考え頂ければと思います。
また、建物の資産価値がなぜ重要なのかをお知りになりたい方は、
ぜひご相談ください。

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