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【2012年5月号】

資金計画のプロフェッショナルから今月の一言

 

住宅ローンのスペシャリスト『資金計画アドバイザー』が、マイホーム購入のために大切な「お金」について毎月情報配信しています。 

 

■マイホーム取得には頭金を積んではいけない!? 【2012年5月号】

 

早速ですが、タイトルを読んで「えっっ?? 」と
驚かれた方も多いのではないでしょうか?

巷に溢れている本などには、「頭金は最低2割程度積むことが理想」
書かれていることも多いようです。

確かに、マイホームの購入に際し、頭金を積むことは正しいことかもしれません。
無理せず自己資金が出せる方にとっては、2割でも、3割でも、
頭金を積むに越したことはありません。
そうすることで、住宅ローンの負債額を減らすことができますから、
当然、余計な金利の支払いをしないで済みます。

ですから、「損か? 特か? 」だけで考えれば、当然、「得」ではあります。


ただ、ここでよく考えてみていただきたいのです。

実は、住宅ローンの頭金については、損得だけで判断してしまうと、
住宅取得後に生活苦に陥るケースが非常に多いのです。

そもそもバブル崩壊後の現在においては、
金融機関の融資審査が非常に厳しくなっているので、
住宅ローンが借りられると言っても、現状の判断において
返済することが可能な金額しか借りられないのです。

金融機関としては、回収できない金額までは融資しないということです。
つまり、あなたが融資を受ける金額は、よほどのことが無い限り、
無理なく返済できる金額だということです。

ですから、無理に頭金を積んでまで、
毎月の返済額を減らそうとしたり、返済期間を短くする必要はありません。
頭金を目一杯積んでしまうことで、手元に現金がなくなってしまっては、
いざという時の備えもない、不安を抱えて生活をすることになってしまいます。

それよりは、今のような低金利の時代であれば、
無理に頭金を積まず、返済可能な範囲で住宅ローンをしっかりと組み、
手元の資金を残しておくという考え方のほうが、
より日常生活のリスクを回避することになるのではないでしょうか?

ただ、この場合にも、住宅ローンの種類と借り方は
しっかりと根拠をもって選ばなくてはなりませんが…。

返済可能なローンであればしっかり借りて、
手持ち資金を少しでも取り置いて、いざという時に備える。

これが、安全な住宅購入の方法のポイントの一つと言えるでしょう。


 

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