資金計画のプロフェッショナルから今月の一言
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■ 住宅ローンは、全国に○○○○種類もあるのに…!? 【2012年12月号】
前回までは、家計の見直しの意味を込めて、
「保険」についてのお話を続けてまいりましたが、
今月からは、家作りを検討している皆様が一番気になる
「住宅ローン」についての話に戻していきます。
突然ですが、あなたは今、日本全国に住宅ローンが何種類あるかをご存知ですか?
結論から申し上げますと、実に4800種類以上もあるのです。
ただ、その4800種類もある住宅ローンの中から、
あなたが家を建てる時に利用できる住宅ローンは、たった1つだけです。
そのたった1つの住宅ローン選びが、
家を建てた後の生活を「天国」にも「地獄」にもしてしまう可能性がありますから、
絶対に容易に選んだりすることはやめて下さい。
さて、それではどんな住宅ローンを選べばいいのでしょうか?
あなたは、自分にピッタリの住宅ローンを選びきることはできますか?
今回は、住宅ローン選びのはじめの一歩「金利タイプ」についての解説を致します。
4800種類の住宅ローンですが、一定のカテゴリで分類すると、
実はたった2つの種類に絞り込むことができます。
それが、[固定金利タイプ]と[変動金利タイプ]です。
□ 固定金利タイプ
借り入れを起こした時点から完済するまでの金利が一定のタイプの住宅ローンです。
借り入れを起こした時点で、金利を上乗せした総返済金額が明確になっている、
という特徴が挙げられます。
□ 変動金利タイプ
言葉の通り、一定期間毎に金利が変動するタイプの住宅ローンです。
5年固定、10年固定といったように
「固定」という言葉がついているタイプの住宅ローンでも、
5年目以降、10年目以降は金利が変動するため、
これらも変動金利型のローンと言えます。
将来にわたって金利がどのように変動するのかは誰にも分からないため、
変動金利タイプの住宅ローンは、
完済するまでいくら返済することになるか誰にも分からない、
予測もできないタイプの住宅ローンだということです。
さて、2つの金利タイプが分かったところで、
次には「どちらの住宅ローンを選べばいいのか? 」
という疑問が湧いてくると思います。
結論から申し上げます。今は、絶対に固定金利を選んで下さい。
変動金利タイプを選んでも良いときは、
その時点で金利が明らかに高いポイントにあり、
今後金利が下降傾向にあると予想できるときだけです。
一方、現在のような超低金利時代には、微小な上下はあるものの、
今後の金利は上昇してゆくことが予想されます。
つまり、明らかに変動金利タイプを選んではいけない時期なのです。
(※ 住宅ローン金利の多くは、プライムレートと呼ばれる、
銀行が企業にお金を貸し出す際の最優遇金利を基準に決定されるとされていますが、
具体的な金利動向の予測方法については、
その他様々な要素が複雑に絡み合っていますので、
ここでの解説は割愛させていただきます。)
こちらを読んでいる方は、絶対に固定金利を掴んで下さい。
今この時の低い金利を、固定で、どれだけ早い段階で掴むかが、
皆様のローン返済に直接的に影響するのですから。
この低金利を掴み損ねて、もし、たった1%でも金利が上がってしまったら、
返済総額は700万円も変わってしまうのです。
(約3000万円の借入れの場合で概算した場合。)
当然、固定タイプは、総返済金額が明確になっていることによって、
ご家族の将来にわたる資金計画が立てやすくなるというメリットもありますし、
金利上昇のリスクヘッジにも繋がります。
まずは、「この低金利時代においては、固定金利をなるべく早く掴む」
というポイントだけ、今回は必ず押さえておいて下さい。
もちろん、固定金利タイプの住宅ローンもたくさんありますから、
今後このホームページ上で具体的にオススメできるローンについてもお伝えしてまいります。
住宅ローン選びは、もうプロの助言なくしてはできない時代です。
しっかりと、正しい知識をつけて、皆様の家作りの成功と、
その後の豊かな生活を実現させましょう。
それでは、また次回勉強しましょう。
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